▽ エダンディ(VERYNERD) × 有村竜太朗 対談インタビュー ver.2
ジャンルの枠を超えての"感性"と"感性"とが掛け合わされて“完成”するモノづくりプロジェクト。
「有村竜太朗 × (アリムラリュウタロウ カケル)」
第三弾の×(カケル)クリエイターは、第二弾に続きアイウェアブランド VERYNERD に決定!
今回のアイテムは、このシーズンにマストハブなサングラス。
第二弾で製作されたメガネと、まるで“双子”のような存在というサングラスが誕生するまでのストーリーが明かされます。
――昨年、“VERYNERD”とのコラボでメガネが販売されたのは記憶に新しいのですが、
今回、コラボ第2弾が実現するそうで。
有村竜太朗(以下有村):前回は割と自分の思いだけで作らせていただいたと思うんですね。こういうデザインが個人的に好きで、それを自分と同じような趣味の人だけに使ってもらえたらいいなって感じで。でも、予想以上に好評だったらしく、たくさんの方たちに手にとってもらえたんですよ。自分ではその後、そのメガネと同形のサングラスをよくかけてたんですが、何となく先に作ったメガネと双子みたいな存在でサングラスも作れたらいいねってエダンディさんと盛り上がって。それが“ぜひやってみようか”っていう流れになりました。
――季節的にもサングラスが必要な時期ですし、すごくいいタイミングですね。
エダンディ:メガネ屋としては、前回のチャレンジがすごくいい手応えだったんですよ。あのメガネを購入したお客さんがお店に来て、わざわざ度付きのレンズに取り替えて欲しいってオーダーしてくれたりね。でも、レンズを変えると、レンズについているシンボルマークがなくなってしまうわけなんですけど(苦笑)。
――それでも、普段づかいしたいくらい気に入ってくれたってことじゃないですか。
エダンディ:そうなんです。そういうことがあったんで、今回サングラスを作ろうかって話が出た時は燃えましたね(笑)。
――打ち合わせは綿密にされたんですか?
有村:フラッとお店に寄った時にあれこれ語りました。とはいえ、仕事の話は3分の1で、それ以外はお酒を飲みながらだべってるような感じでしたけど(苦笑)。
エダンディ:でもダラダラはしてなかったよね。パッと来てパッとしゃべって、ちょっと飲んだらパッと帰るみたいな……。
――今回コラボするサングラスは、おなじみの丸いレンズに比較的薄い色(ブルー)が
ついたものなんですよね。
有村:去年作った丸いレンズに、鼈甲を使ったフレームを使って、シンボルマークも入って……っていう、なかなか他にはないものになりました。レンズに入ってるマークは、自分でもすごく好きで。
最初自分のギターに入れてたんですけど、不思議と他の自分が気に入っているものと相性よくはまってくれて。ただ、このマークに決定するまで1年近く考えかかかりました(苦笑)
エダンディ:あ~、かかったかも(苦笑)。途中、ブランクもあったし(苦笑)。
有村:それもこれも石橋を1000回くらい叩きながら作ってますから(笑)気分で作ってるわけじゃないんです。ぜひ、皆さんの息子さんや娘さんにも受け継いでいただきたいくらいの思いでしっかりと作っています(笑)
――案外、人を選ばずにかけられそうですね。
エダンディ:ブルーのカラーレンズが入ったサングラスは、もともとウチにあった商品のひとつだったんです。かなり前に有村くんにも購入してもらっていたんですけど、すでに完売したシリーズなんですね。今回はそのカラーレンズの色を使って、新たな進化バージョンを作ってみました。
――竜太朗さんはメガネのみならず、サングラスもかなりいろんなタイプのものをかけている気がします。
有村:サングラスもメガネ同様、大好きなんですよ。好きなアーティストもサングラスをかけている人がなぜか多くて。しかも丸メガネばかり。ジョン・レノンとかカート・コバーン……ジム・モリソンとかま。もともとは、自分の好きなミュージシャンを真似してかけてみたレベルだったんですけど、リアルにサングラスを意識し始めたのは、ファッションにすごく興味を持ったからだと思います。自分が好きだった洋楽系のミュージシャンからは、音楽だけでなく、ファッションにも影響を受けたと思います。アクセサリーとかサングラスとか帽子とかって、音楽と一緒に自分の中に入ってくる事多くて。
――でも、このサングラス、そんなにアクが強い印象はないんですよね。
有村:レンズの色は全カラー見てすごく悩みましたけど、結局いちばん最初にここで買ったサングラスと同じブルーのレンズに落ち着きました。
エダンディ:普段、プライベートでよく使ってもらっているサングラスの色だしね。
有村:そうなんですよ。自分が愛用しているということは、やっぱり普段でも使いやすいんじゃないかなって。このぐらいの色味だと、メガネみたいな感覚で使えるし。あと、フレームに鼈甲を使っているのも、肌の色にもなじむから、かなり大きなサングラスなんですけどかけた時すごい自然な感じになります。
エダンディ:鼈甲を使っているのがちょっとわかりにくいですけど、レンズとメタルフレームのあいだに鼈甲をはさんでいるんです。
有村:そこがまた繊細なんですよ。
エダンディ:もちろん、しっかりUVカットも入ってます!
――購入希望者がたくさんいそうですね。
エダンディ:前回のメガネはライブ会場で限定販売したあと、11月から受注してデリバリーが今年の4月くらいになっちゃったんですね。そういう意味ではお客さんをお待たせしちゃったかなって。なので、今回はもう少しデリバリーを早くしたいなと。
有村:そんな前回の反省を活かして、こちら側も早めに準備しました。
エダンディ:ただ、限定生産になってしまうので、そこは申し訳ないんですけど……。
――簡単に買えないぶん、大事に使わないとですね。
有村:そんな俺自身も、過去に何度かここのサングラスをなくしてまして(苦笑)。どうしてもツアーの移動の途中でどこかに忘れてきちゃうんですよね。でも、エダンディさんのところで買ったサングラスをなくした時は“あれがないとイヤだ!”って思いました、マジで。
エダンディ:それ大事ですね。“まぁ、いいや”じゃなかったのが嬉しい!
有村:モノを好きになるってそういうことですから。で、エダンディさんのところに来て、“なくしてしまったんで、新しいのを買います”って(苦笑)。
エダンディ:そういうお客さん、結構いるんですよ。でも、まったく同じものがたくさんあるわけではないですし、有村くんが買いたいメガネが完売していたこともあったんで、自分のメガネを渡したことがあります。レンズを変えてピカピカに磨いて。
有村:何ですかね……もう大事なものに限ってなくなるんです(苦笑)。
――ちなみに、こういう薄い色のレンズのサングラス、実は真っ黒のものより目にいいらしいですね。
エダンディ:UVカットの加工がしてあれば大丈夫ですけど、オモチャみたいなUVカット加工ナシの色の濃いサングラスだと、瞳孔が開いてしまったところに紫外線が入ってきてサングラスしてても逆効果でかえって危険なんです。
有村:そういえば、いちばん最初にエダンディさんのメガネをかけたのは、『絶望ワンダーランド』の撮影でリースでお借りしてスペインに行った時なんですけど、とにかく日差しが強くて。もう平手打ちされるような日差しだったんです。だから、お借りしたサングラスをずっとかけてました。それで気に入ってしまい、帰国してから、速攻買いに行きましたよ(笑)。思えば、そこからのお付き合いですね。
――最後に、サングラスのダメ押しポイントをお願いします。
有村:サングラスは前髪を押さえる時にも、ヘアバンドみたいに使えます!
――そ、そこですか?(苦笑)。
有村:いや、オススメはメガネとサングラスの中間みたいな雰囲気なので、表情が見えるのがいいと思います。日常的にかけられるのが、このサングラスのいいところですね。カラーレンズって意外といいんですよ。
エダンディ:しかもラクでしょ? 今回レンズに使っているブルーは疲れないですよ。ちなみに、お店に来ていただければ、商品のメンテナンスはしっかりさせていただきますので、よろしくお願いします。
有村:最初はブルーって抵抗があったんだけど、かけてみたら全然ラクだった。レンズにちょっと色が入っているだけで、何か髪の色を変えたみたいに、いつもと違う自分を演出できて楽しいですね。
エダンディ:もしかしたら、初めてちゃんとしたサングラスを買うっていう人がいるかもしれないので、そんな人たちが納得できるように手助けをしていきたいです。
有村:手にとっていだだける人には安心して使ってもらえると思うし、長く愛用してもらえると思うんです。前回のメガネも、「つけているのを忘れるくらい軽いです」って意見をいただいてとても嬉しかったです。それから、堅苦しくない雰囲気の中でコラボしているんだよっていうのが伝わるといいなと思ってます。ホントにいいものってリラックスした中で素直に生まれますから。
エダンディ:あと、カラーレンズは1年中かけられるので便利ですよ。
有村:ですね! ぜひご一考を!
■VERYNERD Official Web
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文:海江敦士