▽ JOHNNY(SAHRIVAR) × 有村竜太朗 対談インタビュー
ジャンルの枠を超えての"感性"と"感性"とが掛け合わされて“完成”するモノづくりプロジェクト。
「有村竜太朗 × (アリムラリュウタロウ カケル)」 始動!
第一弾の×(カケル)クリエイターは、アクセサリーブランド SAHRIVAR に決定!
プロジェクトスタートにあたり、有村竜太朗とSAHRIVAR DesignerのJOHNNY氏とのキックオフ対談が実現!
―――今回、「有村竜太朗×」プロジェクトの第1弾として、アクセサリーブランドSAHRIVARとのコラボが決定しましたね。本日はブランドのデザイナーであるJOHNNYさんをお迎えして、このプロジェクトに対する思いなどを語っていただきます! まず、おふたりの出会いのキッカケから教えていただけますか?
有村竜太朗(以下有村):前から清春さんと洋服やアクセサリーの話をよくさせていただいていたんですけど、その流れで展示会に連れて行ってもらったんですね。その時に、すごく好きなタイプのアクセサリーを見つけて。そこで紹介してもらったのがJOHNNYくんです。
JOHNNY:僕はもともと竜太朗さんの存在は知っていたんですけど、まさか展示会に来てくれているなんて思っていなくて。“あれ?”っと思ったら、僕のブランドのブースの前でアクセサリーを見ていただいていたので、すごく嬉しかったですね。
有村:ブランドを知るより先に“このアクセサリー、いいな”と思ったら、すぐ奥からJOHNNYくんが出てきてくれたんですよ。それが……いつぐらいだっけ?
JOHNNY:結構……前ですよね?
有村:意外と経っちゃいましたね(笑)。
JOHNNY:5、6年くらい経ってる気がします。SAHRIVAR自体、2009年にスタートしたんですけど、たぶん2011年くらいのコレクションを見てもらっていたと思うんですよ。
有村:あ~……そんなに経つのか。そういえば、その頃からアクセサリーをたくさんつけるようになりましたね。ライブでもつけてるんで、よく壊したりするんですけど、そんな時にもJOHNNYくんは(アクセサリーの)修理をしてくれて(苦笑)。
―――JOHNNYさんのブランドで気に入ったのはどんなアクセサリーだったんですか?
有村:僕は昔からロザリオが好きでずっとつけてたんですけど、SAHRIVARの展示会でもロザリオが置いてあって。その形がすごく好みだったんですよね。そこから、JOHNNYくんのデザインしたロザリオもつけるようになったんです。そんな経緯があって、今回のコラボに行き着いたんですよね。やっぱりアクセサリーって1個1個が違うし、ロザリオといっても、いろんな種類があるわけですよ。でも、自分が好きなものって、なかなかないんです。だから、一生もののロザリオが作れたらいいなって……よくJOHNNYくんと飲みながら話してました。
JOHNNY:それこそ渋谷でバッタリ会って飲みに行ったりとかありましたよね(苦笑)。
有村:彼はキャラが濃いから、目立つんです(笑)。だいたいふたりでシッポリ居酒屋で飲むことが多いかな。
JOHNNY:沖縄料理も行きましたね(笑)。
有村:行ったね! JOHNNYくんとは好きな音楽も似ているし、知り合いもかぶったりしているので、そういうところでもハモれたのかなって。JOHNNYくんってアクセサリーのデザイナーさんなのに、何かバンドマンの友だちとしゃべっているような感覚なんですよね。実際、JOHNNYくんはバンドもやっているし。
JOHNNY:そもそも、初めてお会いした時に、有村さんがつけていたロザリオって、僕がSAHRIVARを立ち上げる前につけていたロザリオとまったく同じものだったんですよね。その後、自分のブランドでカッコいいロザリオを作りたいと思って作ったのを、有村さんに気に入ってもらえて。好みが似ているから、気に入っていただけたのかなと。
有村:JOHNNYくんと一緒に何か作ろうと思ったのは、今年(2017年)のアタマに自分のソロプロジェクトが一段落したあとだったんですよね。ソロを経験して、バンドとは違うパーソナルな作品を作る面白さも感じたし、ちょうど自分の誕生日(3月6日)が近かったんで、自分がモノ作りをしたい人と記念になるものを作れたらいいかなって。前からJOHNNYくんとお酒を飲んでは“何かを作ろう!”って言いつつ、なかなか実現しなかったので、今年こそはやってみようと(苦笑)。それで飲みに誘いながら提案したら、快く受けてくれて。結局、出来あがったのは今年の誕生日からは大幅にズレちゃいましたけど、いろいろやりとりが始まったんですよね。しかも、それがすごく楽しかったんですよ。ふたりで絵を描いたりして、何度も話しあって。ホントにモノを作っているって感じでしたね。アクセサリーを作るのって、ホントに面白くて。
JOHNNY:デザインを決めるところまでは時間がかかりましたけど(苦笑)。有村さんがこだわったのは、ボリューム感とアンティーク感……それと、十字架を木のように見立ててデザインしたところかな。その辺の細かい部分を決めるのに時間はかかりましたね。
有村:う~ん、どうしても時間はかかりますよね、そこは。
JOHNNY:どういう感じの木にするかとか……すごく細かいイメージがあったみたいで。
有村:そうです。あまりツルっとしたものにするよりは、木のモチーフがいいかなって。
JOHNNY:デザインは決まっても、それを確認するまでに時間もかかりましたね。
有村:サンプルとか、モノを見ないとなかなか進まないですから(苦笑)。
JOHNNY:そうなんですよ。ただ、デザインがちゃんと決まってからは、スムーズにいったと思いますね。
有村:デザインを考えていた頃って、よく会ってた気がする。ホントにしょっちゅう会ってたよね。居酒屋で(苦笑)。そのうち、飲みも深くなっちゃうんだけど(笑)。でも、楽しかったね。JOHNNYくんとは、つき合いも長いし、いきなり“コラボしましょうか”で始まった関係ではないし。コラボに至るまでには、友人としてたくさん会ってきましたからね。JOHNNYくんはプラのライブにもよく来てくれて、いちバンドキッズのような感想を言ってくれるので、信頼関係もあったから。
JOHNNY:正直、やりとりしていても仕事感はなかったですね(笑)。楽しみながら“カッコいいロザリオを作ろう!”っていう感じで。
有村:もちろん、僕ら以外にも関わってくれるスタッフはたくさんいるんだけど、デザインに関しては僕らふたりだけでやりとりをしてましたね。ふたりでモノを作っているなっていう感覚だったかな。あと、ロザリオについていろいろ教えてもらったし。
―――何か曲作りみたいですね。
有村:そうかもしれない。あと、ロザリオでこだわった部分は、つけている時に、表と裏がひっくり返るじゃないですか。ライブしてると特にそうなるんだけど。それはしょうがないことなのかなって思ってたんですけど、JOHNNYくんは裏返った時にシンプルな十字架になるように考えてくれたんです。この発想は……すごいなと思いましたね。できれば、これからも誕生日にアクセサリーを作るのは続けていきたいかな。
JOHNNY:そうですね!
――すごく楽しそうじゃないですか。バンド結成時って“こんなバンドをやろうか!”みたいに居酒屋で語ったりしますけど、あの感覚に近いのかもしれないですね。
有村:近いです(笑)。思えば正くんとバンドをやろうとするキッカケになったのも居酒屋で語り尽くしたのがキッカケだったし。
―――この先もおふたりのコラボレーションは続きそうですね。
JOHNNY:このロザリオを作った時、自分の中で何かが抜けたような感じがあったんですよ。ブランドって、どうしてもコレクション単位でものを作っていくんですけど、今回はとにかく有村さんが似合うもので作らせてもらったんですよね。すごく刺激になりました。だから次は有村さんらしいリングとかを作ってみたいです。
有村:いいですね。実は昔から作りたいリングがあるんですよ。材料だけ買って、どこかで作ってもらおうと思ったことがあったくらいで。昔、ロンドンのカムデンで買った指輪がもうボロボロだし、それをモチーフに新しく作れないかなぁって。
JOHNNY:僕だったら、敢えて色がついた石を使って、有村さん用にリングを作ってみたいですね。似合うんじゃないかな~って思います。それに有村さんって、直球で案をくれるんですよ。“こういうのを作りたい”って。僕的にはそれが楽しいんです。しかも、思っているものと僕のデザインが違っていたりすると、メチャメチャ優しく完全否定してくれるんで(笑)。
有村:はははは! いや~、そこは一生懸命デザインしてくれるからこそ、あまりムダな労力を使って欲しくないというか(苦笑)。
JOHNNY:今回のロザリオでも、最初に考えたデザインがあったんですけど、それは完全否定でした(笑)。
有村:すごくいいなと思ったんですけど、自分の中では、どうしても“これがいいんだ”っていうのがあるんですよね。
JOHNNY:それでも僕自身、コラボレーションさせていただくのが久々だったんで、楽しかったです。いろんな感性がぶつかりあっているところが、すごく新鮮でした。
有村:でも、夜想ギター(有村竜太朗モデルのギター。ボディー部分に月と星のマークが入っている)のモチーフを入れたい……っていう要望には、JOHNNYくんもすぐにデザインを返してくれたよね。
JOHNNY:あ、そこは早かったかも(笑)。
―――このロザリオ、今回は竜太朗さんのソロライブ・ツアーの会場で販売されるそうですね。
有村:はい。職人さんの手作りなので数に限りはあるんですけど、同じモノが欲しいという声をいただいたので。このコラボの話が出てからちょうど1年だし、そのタイミングでソロのツアーもあるので、各会場に来ていただいて、欲しいなと思った方にはぜひ手にしていただきたいかなと。
――音楽を感じるような共同制作だし、ライブの現場で手に取れるのがいいですね。
有村:ホントに。ずっと持っていられるアイテムだし、ぜひ考えていただきたいです。
JOHNNY:今回すごくいいものができたなって思いますね。自分でも。
有村:箱も作らせてもらったんですけど、これは一発OKでした(笑)。すごく好きなアクセサリーが出来たので、手にしてもらいたいです。
(text by 海江敦士)
■SAHRIVAR Official Web
http://www.sahrivar.com